いつもの白いさくら

日記がわり

ジャニーズの記者会見の感想

今日のジャニーズの記者会見をリアルタイムで見れたのでその感想を。

ちなみにジャニーズ所属のタレントのファンではないが、テレビを見る層としてジャニーズのタレントを見ない日は無いぐらい溢れているので、関心はある。

 

記者会見の内容はニュースなどで見てもらうとして、その模様などの感想を書いてみる。

全体的に、井ノ原副社長が一番、落ち着きと言葉の選び方と説明のわかりやすさが際立っていた感じ。

正直、東山社長は淡々と話していたのかもしれないが、代表として社名を変えてでもこうしたいという意気込み的なものがなく、ただただ被害者に向き合う姿勢だけを見せたというのが、良かったのかどうかというのがちょっと疑問。

まあ一番、言葉を選んで話していた印象で、上手く意思が伝わってこなかったのが残念かなと思った。

本来はそういう所の補足的な部分とかフォロー的なところを話すために弁護士もいたのだろうが、弁護士の言葉というか話し方がまったくもって落ち着きの無い話し方で、何を言いたいのかよくわからないところもあり、弁護士が話すことで正しく伝わるということが出来ていなかった印象だ。

 

今回はそれ以上に、記者からの質疑応答が見ていて気分の悪いものだった。

的確な質問や、確かに聞いてみたいことを質問する記者もいた。

だけど、いかにも何か失言を引き出そうとか、会見出席者を責めるような発言や、ルールも守らずわめき散らす記者とか、そういう印象の悪いところばかりが目立ってしまい、まともな記者会見じゃ無かったという印象でしか無い。

これ、大人の世界だからそうは言わないけど、未成年の世界でいうイジメと同じ。

それが堂々と公共の電波に乗って、全国に生中継されている。

滑稽な話だね。

 

井ノ原副社長が途中でたしなめた、全国の子供も見ているのだから、大人である我々がルールを守っているところを見せましょうよ、落ち着きましょうよという言葉に、会場から拍手が上がった。

記者会見の場に来ている記者は誰だって質問したいし、自分の仕事として記事を書く、書いた記事を公開するということをするために来ているけど、時間もあるし、質問できないかもしれない、それでも挙手して当たるをの待つ、ということをしていたはずだ。

1社1質問、そして全員が質問できるとは限らないから、司会進行がその時にランダムで選んで質問する会社を決める。

そういうルールで、ということを最初にも言っていたし、そうなるとも聞かされているはずだし、初めての記者会見へ参加する新米記者ばかりではないだろうから、そういうことだってわかっているはずで、だからこそ井ノ原副社長の言葉に拍手をした記者が多数いたはずだ。

それには目もくれず、マイクも持たされないまま言いたいことを勝手に発言し、周りに同調の声を求め、いかにも自分だけが間違っていないということを知らしめたいという、残念な記者がいたことで、荒れた記者会見となった。

そういう発言・行動をすることで、他のルールを守る記者たちの邪魔になっていることもわからずに。

見ていて気分悪いね。

そういうヤツの記事なんて見たくもないし聞きたくもない。

 

今回の問題で、どういう対応を取ったら正解なんてものは無い。

結果的に、最初の会見から1ヶ月後とはいえ、元社長の名前とは決別し、会社も全く新しくするという方向になった。

被害者にとっちゃ、その名前を見るだけでも身の毛もよだつ気分の悪さを覚える人もいるだろうから、これは良かったのではないかと思う。

単純に会社を清算してしまうだけでは、今所属しているタレントたちの行き場も無くなってしまうので、新しい契約のもと、活動していくという選択肢が残されたのは良いことだと思った。

現会社も社名変更して被害者への補償を行っていき、新会社で所属タレントのマネジメントを行うという、ちゃんとどっちも向いた対応なんじゃないかと思う。

 

最後に、今回の問題は芸能界もメディアも、見て見ぬふりをしてきた結果がこういう大きな問題になったと思っている。

だからといって、当時はそういうことに声を上げられない状況だったということも理解できる。

誰しもが正しいと思っても声を上げられない場面なんていくらでも経験しているはずだし、声を上げて自分にとばっちりが来るのを嫌だと誰もが思う。

でもこうなった以上、誰かに責任を押しつけて責めるだけ、というのをやめて、業界全体でどうしてこうなったのか、そして二度とこういうことが起こらないよう、もう一度よく考えて話し合って良い方向に持って行く、ということをしなければならないのではないかと思う。