いつもの白いさくら

日記がわり

道内特急の指定席拡大の影響

北海道乗り物大好きチャンネルさんの最近の動画を見て、あーやっぱりそうなっちゃったのね、という状況が見て取れたので、それを書いておこうと思った。

詳しい状況は北海道乗り物大好きチャンネルさんの動画を見てもらった方がわかりやすいかと思う。

 

JR北海道が指定席の拡大をはかり、自由席を削減した結果、ただただ自由席が混在津になるばかりかと思いきや、鉄道離れすら進んでしまっているという状況をリポートしている。

ダイヤ改正の直近は、カムイやライラックなどは自由席の混雑が顕著になったらしいが、最近はその自由席すら空席が目立ち、じゃあ指定席が埋まってきたのかというとそうでもなく、単純に利用者減となっているように見えるとのこと。

4/17に発表した収入・利用状況を見ると、3月速報の東室蘭~苫小牧間が前年比で100%を切っている。

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240417_KO_income.pdf

これがどうも特急すずらんの全車指定席化の影響ではないかということだ。

特急北斗やとかち、おおぞらなどは距離の面もあって指定席を取るということが多い気がするが、すずらんに関しては室蘭から札幌への通勤通学利用など、乗るのは決まっていても安く早く往復できる特急列車として利用される位置づけだったのでは無いか。

これはカムイやライラックもそうだが、Sきっぷや定期利用など、乗りたいときに気軽に乗れる利用しやすい特急だったはずだが、指定席の拡大によって気軽に乗りにくくなった。

指定席を取ると、列車の時間が決定されるので、それに応じて行動しなければならない。

ちょっと遅くなったから次の列車にしようとか、ちょっと早くなったから前の列車に乗ろうとかは気軽に出来なくなるわけだ。

がっつり旅行とか決まった日程の移動とかではない場合、指定席というのは使いづらい。

乗りたいときにすぐえきねっとで指定席を取れば良いかもしれないが、全車指定席だと満席の場合もあるし、ライラックとカムイはチケットレスもあるみたいだが、すずらんは多分発券が必要になるので、それもちょっと面倒。

やっぱり短距離での指定席化はちょっといろいろ問題がある。

 

んで、これまで自由席を利用していた人たちはどうしているのか、その答えの一部が高速バスへの転換らしい。

たとえば、高速むろらん号高速あさひかわ号などは、予約不要で着席確定、そしてJRより時間はかかるが安いというメリットがあって、実は使いやすい移動手段になっているということだ。

4時間5時間をバス移動というのは辛いが、1~2時間であれば我慢できなくない。

チケットを事前に購入する必要も無く、SuicaKitacaを持っていれば、乗るときにタッチ、降りるときにタッチで支払い完了。

さらに駅から駅ではなく、行き先の最寄りのバス停で止まってくれることもある。

うちの近所でいうと、高速いわみざわ号なんかがまさにそうで、岩見沢ICを降りてすぐのバス停である駒園8丁目が、中央バスがやっているパークアンドライドのバス停で、駐車場はバス利用であれば無料で止めることが出来るので、駒園8丁目で降りて、あとはマイカーで家まで帰宅できる。

岩見沢駅まで乗り通す人は少なく、駒園8丁目でドカドカ降り、岩見沢駅までの途中バス停でも降りる人が結構居るので、実はJRよりも使いやすかったりする。

高速いわみざわ号は日中でも30分に1本、通勤時間帯は20分に1本走っているので、ちょっと1本遅れても影響は少なく、次のバスに乗る事もできる。

そんなわけで、バスの運転手不足が叫ばれてはいるが、高速バスはなんだかんだと便利で、これからも利用者が増えそうな雰囲気だ。

 

結局、指定席拡大は、あまり良い影響をもたらしていない。

短距離特急だけでも自由席に戻した方がいいと思うし、駅まで運んでおしまいではなく、駅からも利用しやすいように路線バスとの時間の連携や、パークアンドライドなどもすすめて欲しいところ。

高速バスも今はなんだかんだと空いているので乗りやすいが、混雑しだすと狭い車内で缶詰の状態になって、狭い座席のとなりに他人がいることで落ち着かなくなるところもあるので、どっちつかずになって結局車で移動したくなってしまう。

近距離はもっと利用しやすいよう仕向けていただきたい所ではある。