エアコンを買い替える場合、どれが良いのかって話になるんだけど、購入時の本体価格が安いのは当然だけど、やっぱり消費電力も気にしたい。
エアコンの消費電力は、だいたいだけど、計算できる。
エアコンの仕様にはAPFと、能力(定格能力)という数値が書いてある。

日立エアコンDシリーズ14畳
たとえば日立の白くまくんのエントリーモデルであるDシリーズの14畳モデルは、APF値は4.9、冷房の能力は4.0kWとなっている。
この能力の数値をAPFで割ると、1時間当たりの消費電力が求められる。
Dシリーズ14畳で例に計算してみると、
4.0 kW ÷ 4.9 = 0.816 kW
となり、1時間あたり0.816kW の電力を消費する、ということ。
そして、1日に12時間つかうと、
0.816 kW × 12 = 9.792 kW
という計算ができる。
1か月を30日で計算すると、
9.792 kW × 30 = 293.76 kW
となる。
北海道電力の従量電灯Bで契約した場合の電気代は、
最初の120kWhまで 1kWh 35円69銭
120kWhをこえ280kWhまで 1kWh 41円98銭
280kWhをこえる分 1kWh 45円70銭
となっており、一番高い280kWhを超える金額で計算すると、
293.76 kW × 45.70円 = 13,424円
となる。
この金額は、ほぼフルパワーで冷房を使った時の電気代なので、実際とはちょっとかけ離れている。
エアコンは部屋が涼しくなれば、フルパワーで動くことはほぼなく、消費電力を抑えて運転するので、これよりも電気を食うことはなくなる。
そのため、だいたい60%ぐらいを見ておいたほうが良いらしい。
ということで、13,424円の60%ということで、8,054円。
これが現実的な、エアコンを冷房で使った時の、日立エアコンDシリーズ14畳モデルの1か月の電気代、ということになる。
この計算式を、他のモデルに当てはめていろいろ計算してみよう。
日立 白くまくん Xシリーズ 14畳モデル
APF:7.1 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、5,557円
日立 白くまくん Wシリーズ 14畳モデル
APF:4.9 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、8,054円
三菱 霧ヶ峰 FZシリーズ 14畳モデル
APF:7.4 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、5,330円
三菱 霧ヶ峰 Zシリーズ 14畳モデル
APF:6.6 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、5,982円
三菱 霧ヶ峰 Zシリーズ 14畳モデル
APF:4.9 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、8,054円
ダイキン うるさらX Rシリーズ 14畳モデル(200V)
APF:7.3 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、5,409円
ダイキン risora SXシリーズ 14畳モデル(200V)
APF:5.0 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、7,896円
パナソニック エオリア Xシリーズ 14畳モデル(200V)
APF:7.1 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、5,557円
パナソニック エオリア EXシリーズ 14畳モデル
APF:5.5 冷房能力:4.0kW 1か月の電気代は、7,176円
代表的なエアコンを並べたててみたけど、1か月の電気代としては、三菱の霧ヶ峰が分かりやすく、最上位とエントリーモデルの電気代の差は、2,724円。
1日12時間の使用で計算したので、首都圏のようなえらい暑くて1日中つけっぱなし、というところの場合は、この2倍の電気代ということになるので、5千円以上の差が出る。
エアコンは早いところでは6月頭とか、もしかしたら5月から使うところも出てくるだろう。
そして使わなくなっても良くなるのは10月に入ってから、ということを考えると、6~9月までの4か月はほぼフル稼働ということになる。
1日12時間しか使わないとしても、4か月で最上位とエントリーモデルでは1万円以上の電気代の差が出来るわけだ。
エアコンは10年は使うことを考えると、電気代だけで10万円の差になってしまう。
電気代はこれからも上がる可能性があるので、その差はどんどん開いていく。
なので、実は多少高くても省エネ性能の高いエアコンを買ったほうが、10年使えば結果的には安く済むのだ。
省エネ性能の高い上位機種とエントリーモデルの価格差が10万であれば、上位機種を買って長く使ったほうが、最終的にはお得になる。
ここはまあ博打で、10年未満で壊れて買い替えとなったら損になっちゃうけど。
そんなわけで、うちはなるべく省エネ性能の高い機種を安く買うことを考えている。
北海道でも夏はずいぶん暑くなり、エアコンの導入が進んでいる。
暑くなるのは早いし、残暑もあって、北海道ですら6月後半から9月中旬まではがっつり使うことが多くなっている。
さすがに夜は涼しくなることもあるので、毎日24時間つけっぱなしということはないが、それでも8月の何日かは熱帯夜があったりして、その時は寝る時までOFFタイマーを仕掛けたりして、夜中まで稼働することもある。
今は省エネ性能の高い上位機種はなかなか安くしないので、探すのが大変かもしれない。
あと、2027年問題として、2027年省エネ基準を満たすには、APFの値は6.6以上が必要になる。
なので、2027年度以降に販売されるエアコンは確かに高くなるかもしれないが、APFが6.6になることで、省エネ性能はがっつり上がり、電気代も削減できるようになる。
数値的には、三菱 霧ヶ峰のZシリーズがちょうどその数値のエアコンになるね。
すでに日立やパナソニックでは、2027年度省エネ基準をクリアするエントリーモデルの発売が予定されている。
当初はエントリーモデルとはいえ高値だとは思うが、APF値は最低でも6.6になるので、現行エントリーモデルの4.9とかに比べると、電気代は大きく下がりそう。
まあそれでも、6畳や8畳のような小容量モデルは今のように5万以下とか格安で購入することは厳しくなるので、2027年度以降はなかなか売れないかもしれないね。
もしかしたら、うちも2027年に売れなくなったころに狙うのが良いのかもしれない。
ちなみに、今回はうちが14畳モデルを使っているので、すべて14畳モデルとして書いた話で、当然ほかの畳数モデルではもっと数値や金額が変わると思う。
だけど、電気代の計算方法は変わらないので、もし比較検討するのであれば、それぞれのモデルのAPF値と冷房能力、使う地域の1kWhあたりの電気料金と使用するであろう1日の時間をそれぞれ出して、計算するとよいと思う。