いつもの白いさくら

日記がわり

新幹線の30年度末断念の記事

ここ最近、北海道の鉄道関連の話題に事欠かないが、今回もそれ。

昨日の道新の1面でデカデカと、30年度札幌延伸断念の文字が。

以前からトンネル工事の遅れが言われていて、札幌のオリンピック招致も止めたことで、30年度末の開業が延びると言われていたが、それを正式に発表しようということだ。

そこまでなら分かっていたことではあるが、じゃあどのくらい延びるのかというのがキモで、どうやら未定と発表するらしい。

結局、従来通りならまだ7年も先なのに、今発表するってことは、これからもどんな問題が起こるか分からず、トンネル工事のほかに高架橋の工事の人材不足など、見通せない事ばかりということだ。

さらに、道内では千歳にラピダスという半導体工場の建設を行っており、そこがかなりの規模なので、建設関係はそちらに人手を取られているのもあるという。

ラピダスは最先端の半導体製造を目指しているので、こちらは遅れれば遅れるほど世界の技術に後れを取ることになり、とにかく計画通りに工場の建設を進めたいだろうし、北海道としても早く操業して千歳周辺の活性化を図りたいだろうし。

 

そんなわけで、延期は1年や2年のスパンではない可能性がある。

これからさらに資材高騰や人件費高騰という名目で追加費用がかかる可能性もあり、そうなるとさらに北海道やJR北海道が支払わなければならない金額が増えるかもしれないので、そこでまたいろいろと揉めたりして、開業時期を決められない可能性もある。

もしかすると、JR北海道千歳線の高速化を先に着手する可能性もあるかもね。

どっちにしろ、北海道としては新幹線を当てにした街整備などの活性化は後退することになり、札幌開業の頃には交通網ももっと変わってるかもしれない。

函館にとっては新幹線の乗り入れまでの時間的猶予が出来たとも言えるかもしれないが、札幌延伸が延びれば延びるほど、道やJR北海道は渋るはずで、そこが頭の痛いところになる気がする。

 

個人的には、札幌延伸の延期はとても残念で、あまり飛行機は好きではないので、新幹線で東京まで行けるようになるのであればそれの方がありがたい。

今でも鉄道で行けるのは確かだが、新函館北斗までの特急区間の所要時間が長く、どう頑張っても丸1日移動になってしまうので、4時間半でも5時間でも乗り換え無しで東京まで行けるようになるのであれば、新幹線を選択したい派なのだ。

延期の決定は仕方ないにしても、なるべく早く開業するよう祈りたい。