2024年春に開業予定となっていた北陸新幹線の金沢~敦賀延伸部分は、2024年3月16日に開業すると発表された。
それと同時に、北陸新幹線の運行概要も発表された。
東京発のかがやきは、1往復の金沢止まりを除いて9往復が敦賀行き。
東京発のはくたかは、5往復が敦賀行きで金沢~敦賀が各駅停車、それ以外は金沢止まりということだ。
東京発の敦賀行きは14往復となり、約1時間に1本程度という感じだ。
それよりも、今回はJR西日本側が力が入っており、金沢~富山間のみの運用だったつるぎが、大阪からのサンダーバード、名古屋方面からの特急しらさぎの接続列車扱いとなり、敦賀~金沢・富山まで25往復も運転される。
サンダーバードが現在25往復走っているので、それと変わらない本数を新幹線でも走らせるということだ。
そして、そのつるぎには名古屋・米原からの特急しらさぎも接続し、敦賀での乗り換えは3階にある新幹線ホームの1階に特急専用ホームが設けられ、上下移動だけで乗り換えが出来るよう、利便性が図られている。
サンダーバードなどは乗り換え無しで大阪~金沢を結んでいたわけで、それらはすべて敦賀乗り換えが必要となった。
乗り換えが発生しても、時間的には25分ほどの短縮になるらしいが、それでも対面乗り換えとかでは無く2階の改札を挟んだ乗り換えになるので利便性はちょっと落ちる。
その分、本数は減らさない、ということなのだろう。
また、つるぎは金沢~富山の各駅停車列車だったが、サンダーバード・しらさぎの速達性を持たせるためか、途中福井駅しか停車しない速達型つるぎも走らせるようだ。
JR東日本にとっては、あくまで新幹線の営業距離が伸びる、敦賀延伸というだけ。
でもJR西日本にとっては、利用者の多かったサンダーバードなどの代替になるので、乗り換えに伴う利便性の低下を補うための方策をこれでもかと盛り込んで、北陸新幹線を最大限活用しようとしている。
敦賀~新大阪までの建設は全く進んでいないので、この敦賀乗り換えで当面営業するしか無いわけで、ここで顧客離れをしないよう策を練ったということか。
JR西日本はなかなか新幹線には恵まれない環境ばかりなので、北陸新幹線では頑張ってほしいなあと思う。
正直、うちではなかなか乗る機会は無いのではあるが・・・