いつもの白いさくら

日記がわり

函館乗り入れをフル規格?

文春に新幹線の函館乗り入れの記事があったらしく、ネットでも読めたので読んでみた。

その記事の中に、ミニ新幹線ではなく、フル規格車両をそのまま函館へ乗り入れさせる案もあるということを知った。

これは大泉市長が発表したことあるのかどうかわからないが、記事のインタビューは鉄建公団OBの方らしいので、大泉市長の直接案ではなさそう。

 

フル規格車両がそのまま函館に乗り入れられるのであれば、それが一番良い。

JR東日本JR北海道も車両を統一できるというメリットはあるし、次世代車両である360km/h対応車両も函館に乗り入れできるので、東京〜函館間の所要時間も短縮出来る。

 

ただ、これには新函館北斗〜函館間の在来線狭軌標準軌に変えるだけではなく、複線区間の間隔を広げたり、そのままでは既存ホームにぶつかるので、ホームを削るか線路自体を外側にシフトさせるとかしないと、フル規格車両を走らせることは出来ない。

ミニ新幹線であれば、車両の規格は在来線と同じなので、基本的には狭軌標準軌に変えるだけで走らせることが出来る。

たしかミニ新幹線乗り入れの際の工費を75億と言っていたはずで、これにプラスして複線区間の間隔を函館まで広げる、と言うことを行うと、とても75億では済まない。

標準軌への工事だって、2030年度末に間に合わせるとしても、まだ8年もあるので、おそらく75億では収まらず、100億もしくはそれ以上になるのでは無いかと危惧しているわけで。

 

せっかく、E6系という320km/h対応の素晴らしい車両があるんだから、これを導入したらいいと思うんだけど。

車両費はE5系とあまり変わらないということだが、E5系10両よりE6系7両のほうが単純に安いでしょう。

保守費用だってその分削れるはずだし、車両形式もJR東日本のようにE2〜E8系のようにたくさんになるわけでは無く、最終的には360km/h対応車両とミニ新幹線車両の2つになるわけだから、函館乗り入れとしても道内列車としても使い勝手の良いE6系で十分なんじゃ無いかという気がする。

 

先を見すぎて延期や中止になるより、まずは標準軌への改軌を目指して、技術的に実現可能なミニ新幹線の導入を目指し、札幌〜函館や東京〜函館の利用客があふれてミニ新幹線車両では足りない、となったときには、道もJR北海道も喜んでフル規格乗り入れ工事を推進してくれるだろう。

山形新幹線も、今となってはいろいろ問題は出ているが、それでも奥羽新幹線を待つより、ミニ新幹線を導入して早い段階で東京に乗り換えなしで結ぶことが出来たというのは大きかったはずだ。

福島駅のアプローチ線の増設、板谷トンネルの覚書など、改良に対する話も上がって、継続的に改良が加えられて、もっと利便性が上がるようになる。

函館も、まずは最低限直通可能にする、ということをなるべく安い工費で目指し、ミニ新幹線車両でもなんでも東京や札幌から乗り換えなし、ということを実現してから、函館という町を大いに盛り上げ、そのあとに函館からじゃ無く、周りから函館にフル規格新幹線を乗り入れしたいと言わしめる方が良いのではないかと思う。