国に認可申請をしていた電気料金が、いろいろ圧縮とか見直しとかを経て、認可された。
これによって、全国的に6月から値上げとなる。
1月に申請した料金より多少は値上げ分が圧縮されたので、早速それで計算してみよう。
例によって、うちはエネとくシーズンプラスなので、まずこの比較から。
契約基本料金は50Aだ。
まず基本料金は、1760円から1925円になった。
この金額は、見直し前と変わらなかった。
そして、200kWhまでの冬期料金が、5399円から7601円となり、約40%のアップ。
ただ、見直し前の発表価格は8393円だったので、800円ほど下がっている。
200kWhを超えた1kWhあたりの単価は、34.86円から46.63円と33%のアップ。
これも見直し前の発表価格は51.98円だったので、5円ほど圧縮されている。
同じように夏期料金では、200kWhまでの単価は4633.4円から6831円と47%アップ。
200kWhを超えた1kWhあたりの単価は、29.36円から41.13円と40%のアップ。
夏期料金も見直し前は7623円、46.48円だったので、冬期料金と同じぐらい圧縮されている。
6月は夏期料金なので、燃料費調整額とか考えずに値上げ前と値上げ後の料金を計算してみる。
使用電力量は400kWhで計算する。
値上げ前は、1760 + 4633.4 + (200 * 29.36) = 12265円。
値上げ後は、1925 + 6831 + (200 * 41.13) = 16982円。
燃料費調整額、再エネ発電賦課金を考えなければ、単純に38%アップすることになる。
次は燃料費調整額なども計算に入れてみよう。
ほくでんの6月の燃料費調整額は、マイナス8.66円と発表されている。
使用電力量が400kWhの場合は、400 * マイナス8.66 = マイナス3464円となる。
この燃料費調整額は、国の補助であるマイナス7円も含んだ額になっている。
また、再エネ発電賦課金は、今年度は1.4円となっているので、400 * 1.4 = 560円。
燃料費調整額と再エネ発電賦課金を合わせると、マイナス2904円。
そうすると、値上げ後の電気料金は、さきほど計算した値上げ後の単純な電気料金から差し引き、14078円となる。
値上げ前の料金も5月の燃料費調整額で計算し直してみると、400 * 0.43 = 173円。
再エネ発電賦課金は1.4円なので、560円。
燃料費調整額と再エネ発電賦課金を合わせると、733円。
なので、値上げ前の5月の電気料金は、12998円。
値上げ幅は1080円ほどで収まったことになる。
従量電灯Bはどうだろう。
50Aで見てみると、基本料金は1705円から1870円にアップ。
1kWhあたりの電気料金は、120kWhまでが23.97円から35.44円。
120~280kWhが30.26円から41.73円。
280kWh超が33.98円から45.45円。
燃料費調整額と再エネ発電賦課金も同じように計算してみる。
使用電力量は400kWhとする。
5月の値上げ前の電気料金は12724円。
6月の値上げ後の電気料金は15349円。
単純に約20%、2625円の値上げになった。
従量電灯Bは、これまで燃料費調整額が上限張り付きで安くなっていたこともあって、自由料金に比べて燃料費調整額の差が大きく、値上げ幅が大きくなった。
なので、今後は従量電灯Bである必要も無く、400kWh使う家庭の場合は、自由料金であるエネとくMプランのほうが安くなる。
従量電灯Bの人は、6月以降はプランの見直しを行った方が良いかもしれないね。
とりあえず直近の金額の差ではこの程度にはなったが、10月には国の補助も無くなるので、そこでまた一気に数千円値上げすることになるわけで。
なんとかならんもんかね。