いつもの白いさくら

日記がわり

新千歳空港のスルー化

JR北海道の中期計画が公表された。

勝手にリンク。

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240401_KO_chukikeikaku.pdf

 

その中に、札幌~新千歳空港間の高速化の話があり、そこにしれっと「新千歳空港のスルー化についても関係者と協力し検討します。」とか書かれていた。

コロナも収まったことで、また話が持ち上がってきたんだろうなと思う。

 

新千歳空港のスルー化ってのは、まあ検索すれば詳しいのがゴロゴロ出てくるけど、要は終点になっている新千歳空港駅のその先を千歳線の苫小牧方面、石勝線の帯広・釧路方面に延長して、南千歳での特急の乗り換えを解消してしまおうというものだ。

今の状態だと、どうしても函館・帯広・釧路方面に行きたいときや、それぞれの方面から空港に行きたいときは、南千歳での乗り換えが発生する。

快速エアポートが1時間あたり4本だったときは、対面乗り換えが出来るよう、新千歳空港から来た列車は2番線に停車し、1番線から発車する特急に平面乗り換えが可能だった。

それが1時間あたり5本になったときに、線路容量の問題なのか平面交差が出来なくなり、フツーに3番線(札幌方面のホーム)に停車するようになってしまったので、特急への乗り換えには跨線橋を上って降りてという面倒な移動が必要になった。

それは1時間あたり6本になった現在でも同じで、不便になってしまったわけだ。

 

そういう乗り換えを無しにして、新千歳空港から直接、苫小牧方面、帯広釧路方面の特急に乗ってしまえるようにするというのがスルー化だ。

インバウンド需要が戻ってきたことで、新千歳空港はこれからも利用客が増えることが見込まれているらしい。

快速エアポートを1時間あたり6本にまで増やして、ぶっちゃけ各駅停車などの沿線住民の足を犠牲にしてでも空港連絡に力を入れたわけだが、これが最適解というわけではなく、今あるリソースをフル活用してなんとかやっているという状況だ。

それの抜本的な解決策の一つとして、特急もいっしょに新千歳空港に行くようにして、ついでに新千歳空港のホームを拡大して6両以上停車できるようにして、さらに2面4線かなんかにして、スルー化も折り返しもしやすいように改良もしくは新設する。

そうすれば、快速エアポートだけに空港連絡を担わせる必要がなく、特急でも空港アクセスを行わせることで千歳線の線路容量も余裕が出来、特別快速なんて用意しなくても早く行きたい人は特急使ってとも言えるし、インバウンドからは特急料金も徴収できてウハウハな訳だな。

特急を使って新千歳空港で降りた人が居たとしても、十分ではないかもしれないが空席になったところは新千歳空港から苫小牧帯広釧路方面に直接行きたい人が切符を買ってくれれば、ガラガラに空いた状態で走らなきゃいけないということもなくなる。

まあここはそう上手くいくかわからないので、新千歳空港で3両ぐらい増解結しても良いかもしれない。

 

事業費は当初計画が出たときには約1000億という話で、実は2022年度開通を目指していた。

もう今となっては、1000億では足りないだろうから、それ以上であることは確実だ。

それに、北海道新幹線の札幌延伸が控えているので、特急北斗はなくなることになり、函館方面となると登別や洞爺などがあるが、果たしてそっち方面にどれだけ特急を残すかというところもあるので、スルー化はちょっと探求力は無くなったかなという気がする。

まあそれでも、今のままではじり貧ではあるので、最低限新千歳空港駅の改良はやるんじゃないかなと思う。

10両ぐらいのホーム長と、2面3線や2面4線のホーム増や、南千歳~新千歳空港間を複線化するだけでもかなり違うと思う。

札幌~新千歳空港間の高速化と合わせてやっていくのかね。