JR北海道からも一部特急の全車指定席化と快速エアポートの増発についての詳細リリースが出た。
まず快速エアポートの話から。
9時から16時の間は、快速エアポートを毎時6本とするというのは先日のニュースのとおり。
その内訳が、特別快速エアポートが毎時1本、これまでの停車駅の快速エアポートが毎時3本、区間快速エアポートが毎時2本、ということだ。
特別快速が毎時化するのは嬉しいところ。
また先日のニュースでは区間快速としか出ていなかったので、区間快速いしかりライナーのような種別かと思ったが、新設する区間快速もエアポートを名乗るようだ。
これは正直、微妙な増発だなという感じだった。
先日のニュースで思ったのは、現行の快速エアポートを6本用意し、その他に地元利用者向けに区間快速を設定するんだと思っていたが、快速エアポートの毎時2本が区間快速になるということは、空港利用者の利便性は低下するし、結局空港利用者と地元利用者がバッティングするので、棲み分けを図るのは難しい。
よく空港を利用する道民なら、特別快速を選んで利用することも可能だろうが、国内・外国人旅行者は、停車駅に関係なくその時に駅に停車している列車を利用するだろう。
たまたま特別快速に乗れた人はラッキーだけど、区間快速に乗ってしまったら北広島まで各駅停車。
特別快速と区間快速では、札幌到着までの時間にかなりの差が出る。
さらに北広島までの各駅利用者も乗り込んできて、混み合うこと必死だ。
なので、そのうち停車駅の少ない快速エアポートを選んで利用する人が多くなっていき、そうなると毎時4本しか無いので、結局そっちはそっちで混み合うという悪循環な気がした。
千歳線の線路容量に懸念があって、それをうまく回避して増便するのかと思っていたが、結局そうはならなかったな、というのが正直な感想。
もっとわかりやすく列車愛称を変えるとかしてほしいなと思った。
あとは、札幌~北広島間の各駅停車と、千歳発の苫小牧方面の各駅停車が新設される。
つまり、この発表のままだとすると、この日中時間帯は、札幌から千歳までの通しの各駅停車がなくなることになる。
例えば苗穂から恵み野の利用者は、北広島で乗り換えが発生するということ。
こういう利用者はごく一部なのかもしれないけど、インバウンド向けに利便性を向上する、と謳った快速エアポートの増便は、インバウンドも含めた千歳線利用者にとって、向上するところと低下するところの差が大きくなった、というだけなんじゃないかと思う。
特急の指定席の話については道新のニュースの通りだったが、その他に青春18きっぷの特例や特急定期券かよエールの利用条件見直しなども発表された。
自由席の無くなる特急に関しては、指定席の空席を利用化とあるが、これはなんとかしてほしいところ。
指定席利用者にも面倒な話になる。
空席かどうかは利用時にはわからないので、とりあえず空いている席に座ったとすると、途中から指定席利用者が来た場合、別の席に移動しなければならない。
また指定席利用者も、自分の席に誰か座っていると、いちいち声をかけてどいてもらわないといけないので、そこで面倒が発生する可能性が大きくなる。
嫌な顔されたり、最悪どかないということも考えられる。
そもそも指定席に座っていても、知らんやつがその席を譲れとかニュースになっていたりするのに、こういう客同士でなんとかして、というのは止めてほしい。
えきねっとでも駅の券売機でもみどりの窓口でも、とにかく事前に指定席の確保を大前提として、そうじゃなければ立ち席か車内で車掌から空席の確認をしてから着席化としてほしい。