いつもの白いさくら

日記がわり

後志鉄道構想

ちょっと面白い記事があったので読んでみた。

余市~小樽間の鉄道を第三セクター「後志鉄道」で維持し、途中駅も増やして黒字化を目指そうというものだ。

現時点では、長万部~小樽間の山線は廃線になることになっている。

そして、代替バスに置き換えるという話になっているが、道庁側がバス会社と全くもって話が進んでいないという状況らしい。

バス転換する、ということで沿線自治体は廃線に合意したのに、そのバスをどう走らせるかとかが全く決まってない、それどころかバス会社からもそんなの無理!みたいなことまで言われているらしい。

トラックドライバー不足が騒がれている中、大型車であるバスドライバー不足というのも当然あって、バス会社としてはよほど儲かる区間でもない限り、数少ないドライバーを割り当てたくないはずだ。

 

そこで、鉄道を維持する方法での構想が出ているらしく、それが「後志鉄道構想」ということだ。

詳しくは、後志鉄道で検索すると記事が出てくるので、そっちを読んでもらいたいが、最終的には貨物の代替路線として、長万部から余市までも鉄道を復活させようという壮大な構想だ。

山線は、通称海線と呼ばれる千歳線室蘭線経由の代替路線として使われたことがある。

2000年の有珠山噴火の際は、室蘭線が被災し、不通となった。

その間、すべてでは無いが、貨物や特急などは山線を迂回し、札幌~函館方面を結んだものだ。

有珠山は20~30年周期で噴火しており、次の噴火ももうすぐ起こるだろうと言われている。

仮に新幹線の札幌延伸後に噴火して、海線が使えなくなった場合、旅客は新幹線が有るので函館方面に行くことは出来るが、貨物は山線が廃線となるので、海線が使えない時点ですべて運休せざるを得ない。

トラックや船舶に振り替える事になるのだろうが、現在の貨物の本数をすべて振り替えるのはかなり大変なはずだ。

そのため、山線が残っていると、貨物をそちらに回すことが出来る。

 

まあでもこの構想、鉄オタには実に面白い構想なのだが、現実的にはかなり厳しいのではと思う。

唯一、余市~小樽間の鉄道を残すことは出来るかもしれないが、余市長万部は鉄道どころかバス転換したって黒字は見込めず、人口減少も相まって、そのバスすら廃止となりかねない。

そういう事象がすでに夕張でも起こっており、バス転換したからといって鉄道に比べて赤字額が少ないだけで、結局は衰退の一途をたどり、公共交通が廃止となるしかなくなる。

北海道はそういうことが顕著な地域なんだろうなと思う。

おそらく、余市~小樽間もバス転換出来たとしても、バスになるなら自家用車に切り替えようとか、もう余市から転出するかとか、よほどのことが無い限りマイナスの方向にしか働かなくなるはずで、結局は衰退していく。

 

そういう意味で、後志鉄道構想の余市~小樽間については、逆転の発想で突き進めるというのは面白い発想だなと思った。

そこに、小樽市JR北海道がどれだけ乗っかってくれるかというのも鍵にはなる。

余市から直通で札幌行きというのは望めないが、30分に1本でもコンスタントに鉄道が走るということになれば、それはかなり使いやすい交通機関になる。

余市~小樽間の約20キロの区間で、駅間を2~3キロの短い間隔で駅を設置、コンスタントに停車して少しでも乗客を拾い、その裏で定住者や企業の誘致を進める。

ついでに余市市内の居住者や事務所設置企業などに、新小樽~札幌までの新幹線特急料金の補助や、小樽~新小樽、もしくは余市新小樽間の連絡バスの優待など、余市に住むと小樽や札幌との結びつき等のメリットが見いだせる施策ができれば、余市の人口増、後志鉄道の利用者増にも結びつくんじゃないかなと思ったりする。

 

いま北海道では北広島市ボールパークや大学誘致など、札幌以外での発展という注目を集めている。

余市もそういう人が集まりそうな施策が出来れば、後志鉄道構想も夢じゃないのではと思えたりする。