キッチン水栓は、SF-NB454SXNを購入し、取り付けできた。
元の水栓を取り外し、取り付け完了まで、実に4時間もかかってしまった。
なにより、元の水栓を取り外すまでにえらい時間がかかった。
こういう水栓のDIYでの取り替えは、Youtubeで多数動画が上がっているので、かなり参考にさせてもらったが、それでもすんなり取り替えが出来たわけではなかった。
その難航した点を書いておこうと思う。
・元水栓のネジ穴が出せない。
元水栓のSF-C450は、取り外しの際に根元のカバーリングを回してネジ穴を前面に出して、ネジを外す、という作業をしなければならない。
そのリング部分が、何で固着しているのかわからないが回らないので、ネジ穴が出てこない。
説明書では手で回しているが、さすが20年も経つ水栓では、プライマーでも使わないと無理。
もうどうせ捨てるので、傷つく覚悟でプライマーでがっつり回した。
プライマーもそのままでは滑るので、滑り止めにビニールテープを貼ってなんとか回した。
・元水栓が抜けない。
キッチンの下で、接続されている水とお湯の栓を外す。
ここに元栓がないのは、北海道の住宅では水抜きという作業が簡単にできるよう、床に水抜き栓が用意されていることが多い。
こういうのが、キッチン、トイレ、洗面所の床にあって、水抜の方に回してあげれば、水が出なくなる。
冬場に長期で家を空けるときなど、凍結防止のために簡単に家中の水抜きができる。
で、脱線したが、下回りをすべて抜いたので、上から引き抜くだけ、のはずなのだが、これまた固着していてとても手では引っこ抜けない。
説明書には、そのままスポッと差し込むように書かれているので、本当はそのまま引っこ抜けるはず。
でも、下の隙間にマイナスドライバーを差し込んでグイグイ上に上げてみるが、なんか黒いものがぽろぽろと出てくるのに、浮く気配がない。
なので、とにかく隙間という隙間に、KURE5-56をスプレーしまくり、なんとか浸透してくれることを願いながら格闘すること20分。
やっと引っこ抜けた。
もうとにかく汚いのなんの。
内部はサビまくっていて、これが20年の歳月を経た結果。
ここは他のDIYの方々や、水道関連のプロでも苦労していたところで、ここがヤマ場、だと思っていた。
・アダプタが取れない。
次の難関が、アダプタが取れないというもので、これがうちでは最難関となった。
説明書のとおり、2つ見えるネジを回して緩めると外れるはずなのだが、右側はまだ十字が見えるが、左側はもう全く見えないぐらい真っ黒。
周りが油っこいのはKURE5-56を吹き付けまくった名残。
とりあえず右側のネジは、山が潰れることもなく取り外せた。
問題は左側。
そもそも、ドライバーを突っ込む所も見えないぐらい埋まって居るので、インパクトドライバーに取り付けできる六角ソケットを使って回してみたが、全く回らないまま、六角の角が削れていった。
左側のネジが錆びて固着しているのは、実は表に見えている上側のアダプタではなく、その下にあるホルダーと呼ばれる部分。
このネジを緩めない限り、取り外すことは出来ない。
もうどうしようも無くなったので、金切りノコギリでネジを切ってしまおうと思って、急遽ホームセンターに金ノコを買いに行き、ネジをぶった切った。
これによって、やっと元水栓の取り外しが完了。
とにかく取り外すまでがDIYの勝負。
正直、取り付けは施工説明書もよく出来ているし、ドライバーとレンチがあれば取り付けは可能。
レンチは逆止弁を取り付けるときに2本あると安全に締め付けが出来るかな、といった感じ。
それよりも、取り外すにはとにかくいろんな道具を使った。
プライマー、インパクトドライバー、ドリルドライバー、レンチ、六角ソケット、金切りノコギリ。
インパクトドライバーは固着したネジを外せるかと思って、六角ソケットを付けて回してみたが、多分パワーが強すぎて固着した部分が回らない前に六角部分が削れてしまう状態になったので、あんまり意味は無かったが。
ドリルドライバーは、電動ドライバーでも良いかもしれないが、手で回す必要が少なくなるので便利。
取り付けのほうは、手順通りにアダプタを取り付け。
シンクはなるべくきれいに掃除して、汚くなっているところも耐水ペーパーを使って磨いたりしたが、これが限界というか、どうせ隠れる部分はもういいやと思ってこれぐらいにした。
当たり前だが、新しいアダプタはすぐ取り付け完了。
そして、キッチンの下回りはこんな感じ。
逆止弁が、元水栓のものよりも長く、水栓のパイプの曲がりがかなり急になってしまった。
水漏れしないと良いが、ちょっと様子見しなからということしか出来ない。
右側の水の栓のほうが、ちょうどキッチン水栓の穴がある真下あたりにあるので、ちょっと場所が悪い。
これは、たぶんキッチンシンクを選択したときに、標準タイプから幅広タイプに変えた弊害だと思う。
標準タイプのシンクは、キッチン水栓の穴は中心から少し左にシフトした位置になるのだが、幅広タイプのシンクは、ちょうど中心あたりに穴が開いている。
なので、標準タイプのシンクであれば、ちょうどお湯の栓と水の栓の間あたりに穴が開くので、双方とも無理なく接続できていたんだと思う。
これを直すには、水の栓の出口を変えなければならず、これはさすがにリフォーム案件になるだろうから、DIYではちょっと無理だろうな。
最後は電池ボックス。
SF-NB454SXNは乾電池タイプなので、電源は電池ボックスから取る。
電池交換は1年に1回は行わなければならないらしいので、なるべく交換しやすい所に設置した。
手前の引き出しに入っているものになるべく干渉しないよう、手前の上の方に付けた。
ここであれば、引き出しを全開に開ければ、電池ボックスに十分手が届くので、電池が交換しやすい。
また、奥の左の壁は、将来コンセントを増設しようと思っているので、空けておいたというのもある。
この左の壁の左側はビルトイン食洗機なので、今度また食洗機を取り替えるときに、その後ろにあるコンセントから増設しようと思っている。
これで取り付けは完了。
と思ったのだが、蛇口を引き出してみると、スムーズに引き出せない。
よくよく見ると、フレキホースとメインバルブが干渉していて、ホースを引き出す度にメインバルブのモーターあたりをカリカリとこすっている状態だった。
メインバルブの取り付け向きが左右反転していたようで、モーター部が左側に来ていたので、フレキホースもそちらにかぶってしまっていた。
説明書にも、干渉しないようにとの注意書きが。
なので、メインバルブを反転させ、ホースを接続し直して、モーター部に干渉しないようにしたら、ホースの引き出しはとてもスムーズになった。
こういうとこは要注意だな。
というわけで、これで本当に取り付け終了。
今のところ水漏れももないし、センサーもバッチリ効いているので、タッチレスで水を出すことが出来るようになった。
最初はなかなか慣れないが、多分慣れてしまうとタッチレスの無いところでレバーで水を出すという操作を忘れてしまうかもしれない。