前々から、Ryzenの熱さに疑問を持っていて、これはもしかしたらCPUクーラーを変えれば良くなるのではないかと思って、安くて評判の良い、虎徹MarkIIを買ってみた。
とにかくうちのRyzen3700Xは温度が高く、アイドルでかなり落ち着いた状態で43℃。
MAXの所を見てもらえば分かるけど、これただPCを起動しただけなのに、56℃に達したりしている。
しかもこれは落ち着いている状態で43℃でスクリーンショットを撮ったが、実際はCPUがちょっとでも数%になると、あっという間に47℃とか48℃とかになったりする。
ネット上を漁ると、純正ファンでさえ30℃台というのが多く見られるので、なんかうちのRyzenが熱いような気がする。
まあケースがInWInのA1というMINI-ITXケースではあるが、吸気ファンを増設したりと空気の流れは増やしているので、そんな窒息気味では無いと思うんだよな。
で、CineBenchをぶん回すと、あっという間に80℃を超える。
これは途中でスクリーンショットを撮ったから81.6℃になっているけど、このまま続けていくと、83℃台ぐらいまで上がっていく。
ネット上では60℃台後半とか70℃台前半とかで収まっている人も居るのに、なんでここまで温度が上がるのか。
そんなわけで、虎徹に付け替えてみれば、もしかしたら温度を下げられるかもと思ったわけだ。
早速、虎徹に付け替え。
ちょっとピンボケだけど。
マザーは、ギガバイトの B450 I AORUS PRO WIFI というMINI-ITXマザー。
なんかソケットが他のMINI-ITXマザーに比べて、CPU電源側にシフトしている感じで、ヒートシンクが若干マザーボードからはみ出ていた。
なんかいやな予感がしたが、これが的中してしまう。
なんとA1のケースに付いているQi充電のユニットにCPUファンがぶつかって、マザーが固定出来ない・・・
これは大誤算。
このままではどうしようも無いので、どうせ使っていないQi充電ユニットは取り外す。
幸い、電源から細いケーブルが伸びているだけで、コネクタを引っこ抜けば線は簡単にはずれ、Qi充電ユニットはケース天面に両面テープでくっついていただけなので、剥がすだけで済んだ。
これでなんとかケースに収めることが出来(それでもCPUのヒートシンクが天板と接触している・・・)、配線もきれいにしなおして、2時間ぐらい掛けてCPUクーラーの取り替えは完了した。
早速起動。
しかし結果は。
MAXこそ45℃とかなり低くなったが、アイドル時は40.9℃。
純正ファンとは、3℃ぐらいしか変わらない。
それこそ30℃台に余裕でなるもんだと思っていたのに。
そして、Cinebenchをぶん回したとき。
80℃こそ超えなかったものの、79℃までは上がった。
これでは純正ファンと2℃ぐらいしか違わない。
確かに虎徹に変えたことで、純正ファンよりも冷えることは分かったが、その差が2~3℃程度では、あまり変えた意味は無かったなと思った。
ぶっちゃけ、このRyzen3700Xがハズレだったのではと思ったりする。
ちょっと他のCPUを持っていないので、何が原因なのかよく分からない。
でももっと冷えた状態になって欲しかったが、期待外れだったなあと思う。
ネットの情報では、CPU電圧を下げると良いとも書いてあるので、このマザーでそれが設定出来るかどうかを調べてみようと思う。
CineBenchを回しているときの最大電圧が1.5Vにもなっているので、これが一つの要因なのではないかと思ったりする。
もしくは省電力モードで使うかかな。
せっかくのデスクトップPCなので、あえてフルパワーを抑えて使うというのももったいない気がするのだが、やはり熱くなるのも気になるわけで。
うーん、悩ましい。
虎徹を買った時に、ついでにLGA1700対応のKITも買っておいたので、どこかのタイミングでインテルのAlder Lakeでも買って、組み直してみたいなとは思う。