世間を賑わすバルミューダフォン。
レビューではあまりにも使えない性能や機能で、価格10万円超というところが盛り上がっているわけだが。
まあ今までの路線でデザインが良ければ高くても売れるだろうと思って出したのかもしれないけど、完全に感覚がズレちゃってるね。
なんで今までバルミューダの家電が売れていたのか。
それは、機能として十分な性能を持ち、そこにプラスして独自の機能や独自のデザインを載せてあるから、多少価格が高くても買う層が出てきているわけだ。
この、「機能として十分な性能」とは、たとえば扇風機ならちゃんと風が出て涼しいこと。
それにプラスして2枚羽によって、広い範囲で風を送ることに成功していて、それは風が出て涼しいにプラスアルファの機能があって、なおかつデザインも良い感じ。
だから他の扇風機に比べて高くても価値を見いだせる。
例えばトースターなら、パンがちゃんと焼ける。
その上で、パンの種類によってちゃんと焼き加減をトースターが管理して、どんなパンでも美味しく焼けるというプラスアルファの機能があって、なおかつデザインもよい感じ。
だから売れる。
つまり、これまでの家電には必ずプラスアルファと使うに当たってのデザインの良さがあったから、高くても買おうと思えたのだ。
それがバルミューダフォンはどうか。
確かに最近、大きなスマホが多いから、小型スマホを狙ってきたというのはなかなか良いし、どれもこれも四角いから、丸みを帯びた形というのも、目の付け所は悪くないと思う。
だけど、OSは結局Android。
そして性能はSnapdragon765。
使えない性能ではないかもしれないけど、同じCPUを積んだスマホが3万円台で売られているところを、10万超えの価格で出してくる。
なんか独自のアプリが載っているみたいだが、それがプラスアルファとして良いものかどうかと言えば、どうもそうでは無いらしい。
デザイン優先によって使い勝手の悪い位置にあるカメラや電源ボタン兼指紋認証など、必ずしもデザインも優れたものでは無いようで。
つまり、これまでのバルミューダ製品の路線であった、標準機能+アルファ機能+良いデザイン、をなぞることなく、標準機能マイナス性能プラスマイナスデザインという中途半端なものになってしまったにもかかわらず高価格という、トンデモ製品になっているわけで、そこらへんをバルミューダの人たちは分かっているのかなと思う。
もしこれが5万円台ぐらいだったら、これ面白いねということで選ぶ人も居たかもしれない。
もしくは、高性能CPUと高性能カメラ搭載とかであれば、10万超でも選ぶ人が居たかもしれない。
とにもかくにも中途半端な機能性能で出してきたことが、バルミューダフォンが悪い意味で話題になっている所なんだろうなと思う。
トースターが欲しいのに、焼き色も付かずになんとなくパンが温かくなるだけの機能しか無く、デザインは良いけど価格の高いトースターなんて誰が買うの?