鉄道運輸機構が、北海道新幹線札幌延伸の2030年度末開業について、極めて困難としたことについて。
なんか言い方が上手いなと思ったのは、絶対無理なので延期しますとは言ってないことだ。
何年遅れるのかというのは、確かに現状ではまだ見えないところもあるので言えないということもあるだろうが、日程を明言してしまうと、それに合わせて周りが動いてしまう、という懸念が働いているのではないかと思った。
例えば、トンネル工事で4年遅れのところがあるので、2034年末以降です、なんて言ってしまうと、あらゆるところでその日付に合わせた動きをしてしまう。
そして、それに合わせたお金の動きになってしまう。
正直、鉄道運輸機構としても、いま新幹線の建設はほぼ北海道新幹線のみなので、当初の予算通りを2034年まで延ばしていいのね、となると、国からの支出が減ってしまう可能性もある。
なので、逆に言うと、2030年度末に間に合わせて、JR北海道を黒字化したいのなら、もっと金出せよ、と言っているようにも思える。
あえて極めて困難(期限通りにしたかったら人と金出せよ)と言ったのかなと思った。
延期になるのであれば、当然それだけかかる金が増える。
こないだ6000億も増えたのに、さらにウン千億増えそうな気がするので、国はいいけど、道や沿線自治体が保つのか気になる。
たしかに、余市にとっては鉄路を残すチャンスが増えたかもね。
常識的には、北海道新幹線の開業とともに在来線の廃止、ということになるだろうから。
さすがに2030年度末で廃止って言ったんだから、札幌延伸開業しなくても在来線は廃止する、とはならないだろうし。
倶知安町はそうしたいみたいだけど、やるとしても余市〜長万部のみ先に廃止でしょ。
まあ廃止すると、今度は倶知安ニセコ地区のインバウンド客が鉄道を使えなくなるので、今のバス本数では捌けないだろうし、バスの増便もそもそもバス転換を断られている状況なのに無理だろうし、それによってインバウンド客が減る事態になるかもしれない。
それを考えても倶知安町としてはさっさと在来線廃止したいのかね?と思う。
札幌周辺についてもいろいろと工事されているが、バスターミナルだけは早く整備してほしいものだ。
あんな町中にバラバラに配置されて、しかも申し訳程度の屋根付きじゃ、本当に使いづらい。
ただでさえJRは使いづらい状況なのに、これでバスも使いづらいとなると、公共交通機関はどれもダメ、結局マイカー頼みで道路も混雑し、事故も増えてと良いことない。
北海道から人口が減り続け、札幌延伸の必要ある?っていうぐらい札幌の人口も減るようになったら本末転倒な気がする。
案外、千歳周辺と函館周辺に人が集まるかもしれないね。