せっかく帰省したので、東急8500系の乗り納めを計画。
既に赤帯車は引退してしまっているが、青帯車となる8637編成は残っており、平日の日中に運用されている。
朝早くでは通勤ラッシュに巻き込まれそうだったので、中央林間15:32発を狙って、中央林間へ繰り出した。
田園都市線と言えば8500系のイメージしか無い、というか、物心ついたときには8500系と営団8000系が走っていて、それが当たり前だったので、この8500系がもうこの1編成しか無いというのが信じられない。
確かに北海道に移住してからも何度も田園都市線は使っていて、東急5000系や東武30000系、50050系、東京メトロ08系など、どんどんいろんな車両が導入されていることは知っていたが、帰省する度になんだかんだ8500系を見たり乗ったりしていたので、無くなってしまうという感覚が無いのだ。
車内もただただ見慣れた、乗り慣れた車内。
いつもの車両がいつものように走っているという感覚しかなかった。
先頭車両には子供たちが前面展望を楽しむためにタムロしており、そのほかにもカメラを持った鉄道ファンらしき人たちも見受けられた。
皆若いのに、8500系を目当てに乗りに来てくれたことがちょっとうれしかったりする。
時間的な都合で、中央林間からあざみ野までしか乗れなかったが、感慨深いというような感情もなく、いつもの乗り慣れた電車に乗っている感覚であっという間にあざみ野に着いてしまった。
さんざん爆音爆音といわれる8500系のモーター音だが、昔からの沿線住民であった僕にとってはこのモーター音こそがいつもの日常であり、例えば渋谷でJRに乗り換えると静かな車両だなと思うほうだった。
そんな爆音モーターを、長津田までは各駅で、その後は長津田と青葉台、そして降りたあざみ野で見送った時に堪能した。
さすがに最後は、もうこれを聞けなくなるのかとちょっとさみしい思いだったが。
短い時間ではあったが、8500系に乗れて良かった。
僕は多分、これで乗り納めになるだろう。
次に帰省するときには、もう8500系の居ない路線になっているはずだ。
5000系にすべて置き換えられるのかと思いきや、2020系なる変な顔の車両にも置き換えられ、東京メトロは18000系という新顔も登場し、もしかしたら営団8000系の車両も引退してしまっているかもしれない。
どんどん変わる田園都市線ではあるが、実家がある限り今後も乗る路線であるし、ちょっと違和感を持ちつつも、いつもの路線として乗っていくんだろうなと思う。
そんな、子供の頃から今日までの8500系に、おつかれ様と言いたい。