エゾデンの値上げで、北海道電力(ほくでん)に戻ることを検討し、決断した。
安定供給を第一に、今後原子力発電所の稼働の可能性も視野に、今の情勢では地域電力に戻っておいた方がいいような気がしている。
ほくでんに戻るとしても、従来の従量電灯Bだけではなく、いろいろな電気メニューがある。
ではどれがお得になるのか、試算してみた。
比較対象は、エネとくMプラン、エネとくLプラン、エネとくシーズンプラスの3つ。
エネとくMプランは、200kWhまでの定額とそれ以上の従量制。
エネとくLプランは、400kWhまでの定額とそれ以上の従量制。
エネとくシーズンプラスは、200kWhまでの定額とそれ以上の従量制だが、冬期間(11~翌2月)が割高で3~10月期間を割安にし、エアコン利用時期にお得になる計算だ。
エゾデンで使用した、過去1年の電力量を元に、燃料費等調整額は6月以降の価格(1.93円)で、再エネ発電賦課金は今の価格(3.36円)のまま、年間の電気料金と月単位の電気料金を算出した。
たとえば、真冬の2月。
今年は雪が多く、電熱マットも使っていた関係で、744kWhも使ってしまった。
この電力量だと、エゾデンのままでは27,743円となる。
エネとくMプランだと27,939円。
エネとくLプランだと27,907円
エネとくシーズンプラスだと割高期間で29,758円になる。
もうこの時点で、エゾデンとの価格差はほとんど無い。
エネとくシーズンプラスは冬期間なので割高感は仕方ない。
そして、真夏の8月。
北海道も8月は暑く、うちでもエアコンをガンガン使っており、509kWhだった。
エゾデンのままでは18,980円。
エネとくMプランだと19,101円。
エネとくLプランだと19,083円。
エネとくシーズンプラスだと割安期間になるので17,858円となる。
エネとくシーズンプラスの割安感が良く出ている感じ。
これを1年間トータルで計算してみると、エゾデンでは23.9万円、エネとくMプランで24万、エネとくLプランで24.5万、エネとくシーズンプラスで24.2万となる。
エネとくLプランがエネとくMプランより高くなっているのは、毎月400kWh以上であれば安くなる計算なのだが、6月7月と9月10月のエアコンも暖房も使わない時期は400kWh未満なので、エネとくLプランの400kWhまでの定額料金では割高になる月があるからだ。
これだけの計算であれば、エゾデンのままが一番安いのは確か。
だけどその差はエネとくMプランと年間で1000円ぐらいしか違いが無く、今までのように月あたり1000円の差が生まれるような状況にはならなくなったことがわかる。
エネとくシーズンプラスは、冬期間以外の割安感が大きいが、結局冬期間が割高で、北海道では冬期間の暖房機器の電気代が大きいので、エゾデンより高い。
ただ、エネとくシーズンプラスを契約した場合、エアコン設置していると、月300円割引という特典がある。
そうなると、年間で3,600円安くなるということなので、23.8万強となって、エゾデンより安くなるのだ。
その差は確かに1000円未満ではあるが、新電力よりも地域電力のほうが安くなるプランがあるのであれば、地域電力に戻るのもありではないかと思う。
ま、結局地域電力だって新電力だって、今後値上げしていくことには変わりない。
それでも、地域電力が供給停止や倒産ということにはならないはずで、そういう意味でエゾデンよりも安心感がある。
あとは個人的に節電に務めていくしかなく、早くこの世界情勢の悪さが解消することを祈るしかない。