昨日、Looopでんきの値上げのニュースがあって、Looopでんきを利用するエゾデンでも6/1から値上げするというメールが届いた。
エゾデンは、Looopでんきと同じ料金形態で、基本料金は0円、電力量料金は1kWhあたり29.5円で、使った分だけ電気代がかかる。
これが、北海道電力の従量電灯Bの料金形態と比べて格安で、1ヶ月で500kWh使ったとすると、大体2000円ぐらい安くなる。
しかし、今回の値上げで、1kWhあたり32円となるということなので、単純に2.5円×500=1250円で、その差は1000未満となってしまう。
まあそれでも、まだエゾデンの方が安いことには変わりない。
値上げがあったとしても、地域電力より安く、安定的に供給されるなら今のままでも良いかと思うのだが、いろいろと不安なところがある。
まず、ここ最近の新電力の供給停止や倒産などのニュース。
世界情勢の悪化もあってか、電力調達費用というものが爆上がりしており、発電設備を持たない新電力系電力会社はその調達コストが非常に厳しい状況らしい。
そんななかでもLooopでんきは格安で提供してきたというところなのだが、逆に言うとこの価格で提供できている方がすごかったということだ。
そんな状況で、今回値上げをしてでも供給を続けるということなのだろうが、他の新電力のように供給停止に追い込まれないかというのが心配。
エゾデンは一度それを経験しており、F-Powerという電力会社からLooopでんきに切り替えた経緯がある。
そのときはまだ、新電力もたくさんあって切り替えできたのかもしれないが、この状況でLooopでんきがダメとなった場合、切り替え先があるのかが疑問で、エゾデンも供給停止になる可能性がある。
もう一つは、共有が続くとしても、値上げはこれで当分終わりなのだろうかということ。
もし1kWhあたりの値段がさらに値上げで34円とかになると、もう地域電力より高くなってしまう。
これでは切り替えた意味がまったくない。
そして、電気料金には燃料費等調整額というのもが加算されているが、ある新電力ではこれに変わって電源調達調整費というものが加算されることになり、これがべらぼうに高くなる可能性がある。
一時期ニュースにもなっていたと思うが、電気料金が2倍にも3倍にもなったこともあったみたいで、さすがにこれを導入されると、使う方としては恐ろしい限り。
でもそういう調達費なども加味しないとペイしない状況な訳で、やはり発電設備を持たない新電力ではかなり厳しい。
Looopでんきが発電設備を持っているかどうかわからないが、すべての電力を自社で発電しているわけでは無いことは確かなので、必ず調達費のようなものがかかっているはずなのだ。
それを直接電気料金に反映している状況では無いが、今回の値上げは少なくともそこら辺を回収しなければならないというところなのだろう。
なので、今後さらに値上げというのは十分あり得ることで、その値上げ幅は世界情勢が悪くなれば悪くなるほど、高額になっていく可能性が高い。
エゾデンに切り替えた時は、電力自由化でいろんな調達方法があって、新電力会社もたくさん立ち上がった時期で、せっかく北海道独自の新電力が出てきて、北海道電力よりも安くなるという、切り替えないと損な状況だったので喜んで切り替えたもんだが、ここまで新電力系が厳しくなる状況になるとはそのとき誰も予想できなかっただろうな。
そんなわけで、ちょっと電力の切り替えを検討する。
といっても、またどこかの新電力に変えても同じことが起こりかねないので、切り替え先は北海道電力を検討。