いつもの白いさくら

日記がわり

暖炉・・・風、電気ヒーター&加湿器

これ買っちゃった。

ディンプレックスのエヴァンデールという電気暖炉。

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これ、何が良いって、その重厚感のある薪ストーブの外観に、内部は本当に火が燃えさかっているようなイルミネーションが表現された、見た目重視のファンヒーターなのだ。

 

正直、北海道ではこれで暖を取ろうと思ってない。

全館暖房のセントラルーヒーティングなので、家の中は十分に暖かいのだ。

なので、この電気暖炉は、その薪ストーブ内部の燃えている所を見ながら過ごせるという、ただただ観賞用のためだけに購入した感じ。

まあセントラルヒーティング用ボイラーでも壊れたら、緊急用暖房としても使えるとは思うけど。

 

世間ではこういう暖炉イルミネーションつきファンヒーターは多々あるが、なぜこのディンプレックスという聞き慣れないメーカーの、しかもエヴァンデールという機種を選んだのか。

それはまさに、その火の燃え盛りのリアルさに尽きる。

アイルランドのディンプレックス社が特許を持つというこの技術は、そんじょそこらで売っている暖炉風や薪ストーブ風ファンヒーターのイルミネーションとは一線を画す、本当に火がともっているような圧倒的なリアルさにその素晴らしさがある。

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これすごくない?

薪の赤々とした燃えている情景に、火に見える水蒸気で出来た水の粒子の立ち上がり。

超音波式で出来た水蒸気は、一つとして同じ形になることの無い、自然な立ち上がりをするので、その色と相まって本物に火に見える。

火の色は下からオレンジのLEDライトでうまく照らされており、薪の上部にも光が当たっているので、赤く染まって見える。

 

これ、何年か前に動画で見たときに度肝を抜かれた。

本当に燃えているのかと思いきや、手を入れても問題無い、水蒸気で出来ているとのこと。

それまでの暖炉風といわれるものは、その本体内部の背景や鏡に映像を映し出しているものでしか無く、明らかに作り物で雰囲気だけ味わうというものだった。

しかし、これは目で見てもリアルな雰囲気を味わえる。

もうそれだけで欲しいと思っていた。

 

なかなか変えなかった理由は、その価格。

ディンプレックスという聞き慣れない海外メーカーもので、当初見た動画で紹介されていた製品は、16万もするものだった。

さすがに、見た目がすごいとはいえ16万をポンと出せる稼ぎはしていないので、手に入れることは難しいと思っていた。

そして、そのメーカーでも何種類かの水蒸気を使ったオプティミストというシリーズかあることを知り、小さい下位機種がある事を知った。

いまその下位機種である、エヴァンデールという製品が、定価では79,800円。

最初に見た製品からすれば半額ではあるが、それでも観賞用に買うにはちょっと敷居が高かった。

それが、なぜか今年になって、ヨドバシやビックカメラで税込み54,780円という価格で売り出されていたのだ。

エヴァンデールという製品は、2018年に発売開始したものらしいので、もう3年が経つ。

もしかしたら新製品が出る前の売り切りなのかなと思いつつ、それでももしかしたらこの価格で買える最後のチャンスかもと思って、思い切って買ってしまった。

まだそれ以外の店舗では定価で売りに出しているところもあるので、ヨドバシやビックカメラなどに格安で流れてきたのか、それぞれの店舗の在庫一掃なのかは分からない。

でも、これ買って本当に良かったと思う。

水蒸気の炎と分かっていても、その雰囲気でいつまでも見ていられる、満足のいくものだった。

 

これから買う人のためにも、いくつかデメリットになりそうなことも書いておこうと思う。(エヴァンデールについてだけしか言えないけど)

まず、その炎となる水蒸気、一応加湿機能もあると書かれていて、それは嘘では無いと思うが、水タンクはとても小さく、0.6リットルとなっている。

加湿というか水蒸気の炎の大きさを6段階で調整出来るのだが、下から2番目のF2という段階でそのまま動かしていると、約6時間で水が無くなった。

水が無くなるとピーッという音が鳴って、水蒸気の発生は停まるので、そのままでも問題無いが、ぶっちゃけ1日は全然保たないので、点けっぱなしにしたい場合は何度も水の補充が必要になる。

そして、超音波式加湿の問題かもしれないが、多少機械の油のような匂いがする。

うちには気化式加湿器もあるが、そんな匂いはしないので、超音波式加湿器で匂いが気になったことのある人には向かないかもしれない。

あと、水を扱っているので、暖炉風とはいえ当然燃えるような音は発生せず、水がタンクからチョロチョロと出るような音がする。

そんなに大きな音では無いので、テレビでも見ていればあまり気にならないが、何も音が無い静かな環境では、ちょっと気になるかも。

最後に、本体前面には扉があって、扉面はガラスで出来ているのだが、本体内部と部屋の温度に差があると、ガラスが結露して白くなってしまう。

これはまあ本体内部で大量の水蒸気を発生させているし、LEDとはいえライトで照らしまくっているので、本体内部が結構暖かいのだ。

そのため、前面扉の内側が曇ってきて、暖炉の燃えている様が見えなくなる事がある。

これは説明書にも書いてあることで、すこしでも扉を開けてちょっと経てば曇りは取れる。

まあまた扉を閉めても部屋の温度の方が低い場合は曇ってきてしまうのだが・・・部屋が暖かくなれば、全くそういう現象は出なくなって、燃えている様を鑑賞出来るようになる。

 

もう一つ、暖房機としての機能もあって、本来はそのためのものなのだが、一応使ってみた感じでは、下の方から暖かい風が出てくるので、足下が寒い場合に重宝するかも。

ちょっとファンヒーターの音が大きいので、常時使うには慣れが必要かもしれないけど。

うちでは使わないから、これぐらいしかレビュー出来ないな。

 

そして、この水蒸気型のオプティミストシリーズとは別に、オプティフレームという投影型もラインアップされている。

ただこちらは映像で炎を再現しているので、それなりにリアルに見えるけど、それならなにもディンプレックスを選ぶ必要性はないかも。

本体のデザインに寄るところもあるかもしれないけど、例えばオプティフレームのフォルカークという機種。

同じぐらいの大きさの暖炉風ファンヒーターはニトリにもあって、ワイド暖炉風ファンヒーターとして19,900円で売っている。

フォルカークは定価で49,280円なので、値段は倍以上の差がある。

炎のイルミネーションの表現は異なるかもしれないが、いずれも投影された炎なので、その雰囲気だけを考えたら、あえてディンプレックスの高いものを選ぶ事は無いかと思う。

投影型には投影型のメリットもあって、水の補給が必要ないとか、移動に気を遣わなくても良いとか曇らないとか(笑)あるけど。

 

そんなわけで、安くなっていたからとはいえ勢いで高級な暖炉イルミネーションを買ってしまったわけだが、今のところ十分に満足している。

本音を言ってしまえば、最上級機であるフォートローズが欲しかったところだが、価格は15万だし、大きさは横幅620mmもあるので、置く場所に困るところもある。

ディンプレックスではこの水蒸気型は3機種用意されていて、最上位機種のフォートローズ、中級機のグラスゴー、下位機種のエヴァンデールとある。

それぞれデザインや大きさなどで選択肢が用意されているので、好みで選ぶのが良いと思うが、とりあえず下位機種のエヴァンデールでも満足出来るのではないかと思う。