povoが新しい料金プランを発表したが・・・
よくよく読んでみると、本当に目新しいのはギガ活という、利用料金に関わらないデータ使用量の追加方式ぐらいで、メインとなる利用料金はぶっちゃけ改悪と思えるものばかりだ。
テレビなどでは、基本料金0円というところばかりがフィーチャーされ、じゃあ何がどう変わったのかが比較検討されていない。
毎月、使うかどうかもわからないのに定額払うより、使う時だけ追加で払って使う、という方式に変わったわけだが、まあそれは百歩譲って悪くない。
このご時世、自宅にいる方が多くなった人には、実は20GBなんて使いきれない、なんて人もいるんだろう。
そんな時は、使いたい時に24時間や3GBのトッピングを買って、短時間で使える分だけ払う。
これだけならなかなか使い勝手がいいんじゃないかと思ったりする。
しかし、このpovo2.0はかなりの落とし穴がありそうだ。
まず、データトッピングを買わない場合、基本料金0円のままだと、データ通信速度は128Kbpsとなる。
これはもちろん、トッピングを買って使い切った場合の速度制限でも同じらしい。
今までは使い切った後の速度制限は1Mbpsだった。
1Mbpsもあれば、サイト開いたりメールみたり、YouTubeだって画質はそんなに良くないけど視聴できるレベルの速度だ。
しかし128Kbpsでは、サイトを開くのも時間がかかりすぎ、もちろんYouTubeだってまともに見れやしない。
とてもじゃないけど今時には使えないと言える通信速度なのだ。
そしてもう一つ、これはもうJAROに訴えてもいいレベルだと思うのだが、基本料金0円のまま半年放置すると、解約対象となるということだ。
povo2.0のサイトには、以下の文言が小さく載っている。
「※最後に購入した有料トッピングの有効期限の翌日から180日間、有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となる場合があります。また別途所定の手数料等の費用がかかる場合あります。」
これっておかしくない?
基本料金0円と謳っておいて、結局追加料金を払わないと解約するぞと言っているわけ。
それじゃ0円じゃないじゃん。
半年の解約期間猶予があるだけで、こっちの都合に関係なく、いつの間にか使えなくなっている可能性もあるわけだ。
結局半年の間に、最低でも330円(もしくは220円)は払わないと使えなくなるのであれば、基本料金がどうだとか関係ないじゃん。
結局、今までの基本料金をトッピングという名に置き換え、今までなかったものを基本料金と言って0円の謳い文句としただけ。
既存のpovo1.0利用者は、同じデータ容量にした場合は2,480円から2,700円に値上げ。
povo1.0の2,480円は税抜きでした。
しかも使い切ったら1Mbpsではなく128kbpsというゲキ遅仕様と、1ヶ月ではなく30日仕様。
こんなのがまかり通って、革命的な料金プランだなんてテレビで紹介されるんだから笑っちゃうよな。
料金プランでわかりやすいのは結局docomoのahamoと、楽天のアンリミテッドだと思うよ。